今注目のファイトケミカルとは

リコペン、ポリフェノー ル、セサミンといった植物が作り出す「ヒトの健康に役立つ天然の機能性成分」の総称を『ファイトケミカル』といいます。自分で動くことのできない植物が紫外線や外敵から身を守るために、さまざまな強力な作用をもつ成分を作り出し、その数は10,000種類以上あるといわれています。数多くあるファイトケミカルの中からファイトケミカル第一人者 元ハーバード大学准教授 麻布医院 院長 髙橋弘先生がおすすめする成分を紹介します。

ファイトケミカルの代表的な効果が高血圧、糖尿病、メタボリック症候群といった生活習慣病や異常物質が引き起こす重大な病気から体を守ってくれます。

有名なファイトケミカル

  • ポリフェノール(ブドウ)
    葡萄
  • リコペン(トマト)
    トマト
  • イソフラボン(大豆)
    大豆
  • セサミン(黒ゴマ)
    黒ゴマ
  • ルチン(蕎麦の実)
    蕎麦の実
  • ショウガオール(生姜)
    生姜

など

万病から体を守るファイトケミカルの作用

負けない体をつくったり、体をさらさら、ぴかぴかにし、いきいきとした健康 へのリセットができる、体に優しい自然のパワーです。

主な効果

  • 抗酸化作用
  • デトックス作用
  • 免疫調整作用
  • 血液サラサラ作用
  • アンチエイジング作用
  • 代謝アップ作用

抗酸化作用

人間が吸い込む酸素からも生まれる「活性酸素」。これが身体の細胞をサビさせ、数々の病気を引き起こします。しかも一部の活性酸素は、人間の体の仕組みでは代謝できない有害物質です。ファイトケミカルはこの活性酸素を強力な抗酸化作用によって無毒化し、様々な病気から体を守る働きがあります。

<活性酸素が引き起こす病気>

異常物質の発生、アルツハイマー病、脳卒中、心筋梗塞、免疫低下、動脈硬化、高血圧、シミしわといった加齢に伴う皮膚変化

高血圧改善効果が期待できる『ファイトケミカル』とは

デトックス作用

私たちの身の回りには薬物や農薬、食品添加物、環境汚染物質など健康を脅かす有害物質が存在します。これらが体内に入り込むことが心臓病、脳卒中などの病気を引き起こす要因の一つとなっています。これらの有害物質を除去する働きが「デトックス作用」といい、肝臓の解毒代謝酵素の働きを高めることで、有害物質や病気のもとになる異常物質を体の外へ排出します。

デトックス作用

免疫強化、調整作用

免疫とは、病気の原因となるウイルス・細菌、体内で発生した異常細胞などから体を守るものです。しかし、その免疫力は15歳頃をピークに年齢とともに低下してしまい、さまざまな病気にかかるリスクが増加します。ファイトケミカルは免疫細胞を活性化させ、その機能を高めたり、整えたり作用があります。そして免疫機能を正常に整える作用によって、病気に負けない体をつくることができます。

ファイトケミカルの免疫に対する作用

  1. 免疫力のアップ
  2. 抗アレルギー作用
  3. 抗菌、抗ウイルス作用

血液サラサラ作用

血液がドロドロのままだと血の塊(血栓)ができやすい状態です。血栓が心臓や脳の血管を塞いでしますと心筋梗塞や脳卒中といった重大な病気を引き起こしてしまいます。 これらを予防するには、血液をサラサラに保ち、血栓をできやすくする動脈硬化の進行を遅らせることがポイントです。

ファイトケミカルには血液をサラサラにする作用があります。例えばたまねぎの皮に多く含まれるファイトケミカル「ケルセチン」などがもつ血液サラサラ作用がこれらの病気から体を守ってくれます。

血液サラサラ作用

アンチエイジング作用

年齢を重ねることで肌だけでなく脳や骨といった体の内側の細胞でも老化は起きています。それはホルモンバランスの変化、新陳代謝の低下、神経細胞の減少、細胞の酸化(細胞がサビること)などさまざまな要因があります。

ファイトケミカルには抗酸化力といった、体をさびさせない作用をはじめ骨、脳のアンチエイジングに役立つ作用があります。たとえば、ファイトケミカルのイソフラボンには、女性ホルモンを補うことで骨の老化を防ぐ効果が認められています。また、脳のアンチエイジングにより認知症の予防にもなります。ファイトケミカルに秘められた強い抗酸化作用や血液サラサラ作用などもあわせて取り入れることで、健康で若々しい体に保つことができます。

代謝アップ作用

とうがらしのカプサイシンやしょうがのジンゲロール、これらのファイトケミカルには体脂肪の代謝を高め、燃焼を促す作用があります。

さらにファイトケミカルのデトックス作用やアンチエイジング作用によって健康的にダイエットをすることができます。これはファイトケミカル第一人者のハーバード大学 医学部内科准教授 麻布医院 院長 高橋弘 先生がご自身のダイエット成功経験をもとに、実際にクリニックにいらした方の生活改善にも取り入れて、高い効果をあげています。

ダイエットはカロリーのコントロールが大事と思われがちですが、実は血糖値のコントロールも大切です。血糖値が急激に頻繁に高くなったり、高い状態がつづくと血糖値を下げるインスリンがはたらきにくくなり、処理しきれない血糖は体脂肪となります。

ファイトケミカルを食前に摂取することで、血糖の上昇がゆるやかになり、インスリンが働きやすい状態になります。

代謝アップ作用

リラックス作用

カモミールなどのハーブの香り成分もファイトケミカルの1種です。他にも香味野菜のセロリやパセリに含まれるアピインは、不安や緊張を和らげ、リラックス作用が期待できます。体の健康だけでなく、心にも良い効果をもたらすのがファイトケミカルの魅力です。


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