元ハーバード大学准教授、ファイトケミカル研究の第一人者であり、多くのメディア出演、著書出版と活躍されている麻布医院 院長 髙橋弘先生を紹介します。
1951年埼玉県生まれ。1977年東京慈恵会医科大学を卒業、同大大学院(内科学専攻博士過程)へ。同時に同付属病院で臨床研修。85年ハーバード大学医学部に留学。ハーバード大学付属マサチューセッツ総合病院にて、フェロー、助手、助教授を経て、准教授となる。
帰国後、セレンクリニック診療部長、東京ミッドタウンクリニック国際特別診療部エグゼクティブメディカルドクター等を歴任し、2008年12月医療法人社団ヴェリタス・メディカル・パートナーズ理事長に就任、2009年5月に麻布医院を開業。
私が植物の力「ファイトケミカル」に強い関心をもつようになったのは、がんの患者さんから「何を食べたらいいですか?」と頻繁に食事のことを聞かれたことがきっかけでした。医学部附属病院やハーバード大学でがんや肝炎、免疫治療の研究を進める中で、ファイトケミカルを人が摂取することによって抗酸化力、免疫力のアップなど健康の維持・改善に役立つことがわかってきました。
「食事と健康」というと今やあたりまえのキーワードですが、わが国では食生活が高カロリー、高タンパク、高脂肪の西洋型に変わり、生活習慣病が急増しています。一方、アメリカは国民の健康のために野菜摂取の啓蒙を続けてきました。その結果、野菜の消費量が増えて、それまで増加していた「がん」が減少しました。しかし、日本では野菜の消費量は年々少なくなっています。そして、それに伴い、がんや糖尿病患者がどんどん増えています。食生活が全ての原因ではないにしても、「食事と健康」には本当に深いつながりがあると私は考えています。
私の患者さんには、食生活を変えただけで体重も減り、血糖値も下がり、血圧も正常に戻ったという方が数多くいらっしゃいます。何を食べるのかということと、食べ方によって健康状態というのは大きく変わっていくのです。
ファイトケミカルには植物だけがもつ人の体に優しい天然の力が秘められています。ファイトケミカル生活を毎日続けて「元気に長生き」を目指しましょう!